こんにちは、鹿島です。
この度の台風15号・19号で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
そして、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
この様に、台風や大雨で水害が増えている近年、今回は「鶴見川多目的遊水地」についてお話ししたいと思います。
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鶴見区には一級河川の「鶴見川」があります。今回の台風で増水し避難勧告が出されたことは皆さんもご存じかと思います。
過去に鶴見川は「暴れ川」と呼ばれるほど一部氾濫を繰り返して来ました。その為、長年の護岸整備と総合治水対策により、近年では台風や大雨に見舞われても被害が出なくなったのです。中でも今回の台風で大きな役割を果たしてくれたのが「鶴見川多目的遊水地」でした。
この遊水地は昭和55年の構想から20年に及ぶ大事業でした。
総工費1,000億円をかけ、平成15年6月の運行まで国と横浜市が共同で整備したプロジェクトです。
新横浜に位置し、治水機能に加え公園・スポーツ施設を併せて多目的に利用できます。
今回の台風19号が関東に上陸した翌日(10月13日)に行われたラグビーワールドカップの日本対スコットランド戦や決勝戦の会場になった、横浜国際競技場(日産スタジアム)もこの遊水地の中にあり台風19号の時はスタジアムの地下部分に貯水され話題になりました。
鶴見川多目的遊水地は洪水流を一時的に取り組むことで周辺地域・下流域を洪水の危険から守ります。総貯水量は390万㎥と東京ドーム3倍分の水を余裕で貯めることが出来るのです。台風19号では94万㎥ほど貯留し鶴見川の水位を30㎝程下げる効果があったそうです。
現在の鶴見川の治水が高いレベルで施されているので事なきを得て、氾濫から鶴見川沿いの住人が守られ安心して暮らせるのです。とても心強いです。