A▸建てる家は用途地域の建ぺい率と容積率の制限を受ける。
『基本的な内容を簡単に言うと』
※建ぺい率とは「土地の中で家を建てられる面積の割合」を表すものです。敷地面積に対する建築面積の割合です。用途地域ごとに指定されており、超えてはならない「上限」が定められています。
計算式は 建ぺい率=建築面積÷敷地面積
建ぺい率は建物を真上から見たときの面積なので、2階建て以上の住宅の場合は一番面積が広い階で計算します。
(例1)土地が100平方メートルで建ぺい率が50%のとき、1階部分の建物
が建てられるのは50平方メートルとなります。
※容積率とはその土地に建築可能な家の延べ床面積の割合です。
延べ床面積とは家の総面積のことです。1階が50平方メートル2階が50平方メートルの場合の延床面積は100平方メートルとなります。
計算式は 容積率=延床面積÷敷地面積
◆容積率は建ぺい率と併せて考える必要があります。
(例2)「土地の面積が100平方メートルで建ぺい率60%、容積率100%」
の場合延べ床面積で100平方メートルの家が建てられます。
1階60平方メートル、2階40平方メートルの2階建ての家が建て
られるということになります。
1フロアの面積が50平方メートルで3階建ての家が建てたい」と
いうのであれば、容積率が150%の土地が必要になります。
※建ぺい率や容積率以外にも「道路」「隣地」「北側」「斜線制限」「高さ」 など制限が規定されています。
緩和規定もあり建ぺい率では、幅が1メートル以内の軒、庇、バルコニーなど
は算入されず、容積率では延べ床面積の3分の1までの地階、5分の1までの車庫を不算入とすることが出来ます。このように、建ぺい率、容積率とも、複雑な計算を経て建築可能な建物の大きさなどが決まります。